グループ管理
Kii Cloud は、ユーザーグループを管理する機能を提供します。グループを作成すると、たとえばこのグループに属するメンバーのみが閲覧可能なデータを作成する等といった、グループ単位のスコープ指定を行うことができるようになります。
グループは、ログインが完了したすべてのユーザーが作成可能です。グループを作成したユーザーはグループオーナーとなり、このグループのメンバー操作(追加・削除)を実施する権限を与えられます。
グループの利用
モバイルアプリからグループを利用するには、グループ(KiiGroup)を作成し、メンバーとなるユーザー(KiiUser)を追加します。グループの作成 API で、同時にメンバーを指定することもできます。
グループは、ログインが完了したすべてのユーザーが作成可能です。
グループを作成したユーザーは、そのグループのオーナーとなります。オーナーは、メンバーの追加と削除やオーナーの変更など、グループを管理する操作の権限を持ちます。
グループ管理の目的
Kii Cloud でグループを使用する目的は以下のようなものがあります。
ユーザー同士を結びつける構造を表現するため
複数の KiiUser オブジェクト同士を、グループとしてまとめるための構造を提供します。KiiGroup は、グループのメンバーとなる KiiUser や、オーナーとなる KiiUser を表現する機能を提供しています。これにより、複数のユーザーの集まりやつながりを容易にデータ表現できます。
共有される情報を管理するため
グループに所属する Bucket(グループスコープの Bucket)内に、ユーザー間で共同所有する情報を保持することができます。グループの所有物として様々なデータを扱うことができるため、複数のユーザーで共同して所有するような掲示板の書き込みや写真などのデータ、複数ユーザーでのチャットメッセージなどの保存に適しています。グループを使うことで、これらのデータへのアクセス権も自動的に適切なものが設定されます。
アクセス権を定義するため
アクセス制御 を実現するため、グループを活用できます。
Bucket や KiiObject に対して ACL を設定する際、グループ単位での ACL エントリーを定義できます。グループを ACL エントリーに設定すると、特定の役割を持ったユーザーの集まりに対して、まとめてアクセスの可否を設定することができます。ユーザーの増減があった際にも、グループメンバーを変更するだけで、対象データに対するアクセス権を漏れなく変更できます。
Thing のオーナーを識別するため
Thing 関連の SDK では、グループは Thing のオーナーとなり、Thing スコープのデータにアクセスできます。たとえば、フィットネス機器を Thing とするアプリケーションでは、Thing が書き込んだ各種センサー値を読み取ることができるグループを Kii Cloud 上で関連付けることができます。フィットネス機器からの情報を家族で共有したい場合、家族をグループとして Thing のオーナーとすればデータを適切に共有できます。Thing のオーナーシップについては、Thing オーナー管理 をご覧ください。