プッシュ通知

Kii Cloud では、以下の技術によるプッシュ通知をサポートしています。

Kii Cloud の REST API そのものにはプッシュ通知を受信する仕組みが実装されていません。Android、iOS、JavaScript などの各プラットフォームでプッシュ通知の受信処理を実現した上で、REST API を使ってプッシュ通知の送信や講読の処理を行います。プラットフォーム別の一覧は、プッシュ通知 を参照してください。

なお、本ガイドでは、FCM や APNs などのプッシュ通知を実現するサービスのことを、便宜上、プッシュ通知ネットワークと呼びます。

プッシュ通知とは

プッシュ通知は、クライアント側からの明確な取得要求がなくても、サーバー側で発生したイベントをクライアントに伝える仕組みです。クライアントからデータを取りに行く代わりに、サーバーから即座に通知を受け取ることができます。

プッシュ通知を使わずにサーバーの変化を知るには、定期的にサーバーにリクエストして、データを取得し続ける必要があります。しかし、これではタイムラグが生じてしまいます。リアルタイム性を高めるために更新間隔を短くすると、端末のバッテリ消費の増大、通信量の増加、サーバーの負荷上昇など、様々な問題が生じます。

プッシュ通知を使うと、この問題を解決できます。プッシュ通知の実装方法には様々な方式がありますが、多くは、サーバーとの間にコネクションを張り続けることによってサーバー側の変化を低コストかつ迅速に伝えます。

Kii Cloud では、サーバー側のイベントを発生させる条件として、Bucket の変更や他のクライアントからのメッセージの送信などを用意しています。

実装手順

REST を使ってプッシュ通知の機能を実装する際は、以下の手順に従って作業を進めることをおすすめします。

  1. まずは、以下のコンテンツによって全体の技術概要を理解することをおすすめします。

    • プッシュ通知の技術概要：モバイルアプリで利用するプッシュ通知ネットワークに応じて、FCM、APNs、MQTT の情報を確認してください。
    • Kii Cloud のプッシュ通知の概要：Kii Cloud でのプッシュ通知の仕組みや、サポートしている機能の概要についてまとめています。

  2. Android、iOS、JavaScript でプッシュ通知の受信処理を実装します。

  3. 以下の 3 つのプッシュ通知の機能を利用して、プッシュメッセージの送信機能を実装します。