開発の準備

Thing SDK Embedded は Thing-IF SDK との併用を行うかどうかによって、必要な初期化方法が異なります。Thing SDK Embedded は Thing-IF SDK の内部実装としても使用されているため、Thing-IF SDK を導入済みであれば組み込み済みの SDK を利用できます。

Thing-IF SDK を併用する場合

Thing-IF SDK を併用する場合、Thing SDK Embedded の組み込みはすでに行われています。また、IoT ソリューションの構築に必要な Thing とオーナーの紐付け処理も Thing-IF SDK の初期登録操作によって行われています。これら、Thing-IF SDK での初期化方法は Thing 開発ガイド をご覧ください。

Thing-IF SDK の準備を行った後、初期化コードの実装 に従って初期化処理を実装すると、Thing から Kii Cloud SDK の機能を利用できます。

Thing-IF SDK を併用しない場合

Thing SDK Embedded を単体で使用したい場合は、開発対象のプロジェクトに SDK を組み込んで初期化する必要があります。組み込みを行うためには以下の操作を行ってください。

1. アプリケーションの作成

   開発者ポータルから Kii Cloud 上にアプリケーションを作成します。作成したモバイルアプリや Thing 上で動作するプログラムは、このアプリケーションの配下で動作します。

   モバイルアプリ側の開発手順によって作成済みの場合、この手順は不要です。

2. Thing SDK Embedded の導入手順

   リファレンス実装を GitHub からダウンロードしてビルドし、開発の準備を行います。実際のプログラムは、このダウンロードしたソースコードをスケルトンとして開発できます。

Thing SDK Embedded の導入後、さらに 初期化コードの実装 に従って初期化処理を実装すると、Thing から Kii Cloud SDK の機能を利用できます。

また、Thing とオーナーとなるユーザーやグループを紐付ける操作が必要です。オーナー登録の操作は、Thing SDK Embedded の API で実装されていないため、モバイルアプリから実行する方法が簡単です。実装方法は、モバイルアプリの オーナーの管理 をご覧ください。