Application クラスの実装
初めに、Application
クラスを継承する HelloKii
クラスから見ていきます。
HelloKii
クラスでは、Kii Cloud SDK の初期化を行います。以下のような処理が実装されています。
public void onCreate() {
super.onCreate();
// Initialize the Kii Cloud SDK.
Kii.initialize("12345678", "abcdef0123456789abcdef0123456789", Site.JP);
}
Kii.initialize()
は SDK の初期化メソッドです。ここでのパラメータは 3 つあり、順にアプリケーションの AppID、AppKey(任意の値)、サーバー設置場所を表します。
Kii Cloud には、多数の開発者が作成した多数のアプリケーションが存在しており、それぞれを識別するために AppID を使用します。これらの値は開発者ポータルでアプリケーションを作成したときに生成されます。
下の図のように、モバイルアプリの初期化処理では、AppID を指定します。図の AppID = 1111 の例のように、複数のプラットフォームから同じ値を指定すると、同じアプリケーションのユーザーやデータを参照することもできます。
Hello Kii では、開発者ポータルからソースコードをダウンロードする際、開発者ポータルが自動的に AppID と AppKey を埋め込んで、開発者ポータルアカウント専用の ZIP ファイルを作成します。そのため、プロジェクトを開いた段階で、このページの初めに示したような初期化コードがすでに埋め込まれています。
新規にプロジェクトを作成する場合、この値を自分で埋め込む必要があります。アクセスキーの確認とリセット の内容に従って、アプリケーショの AppID を確認してください。
注意
AppID を知っていてもアプリケーションは攻撃できませんが、ClientID と ClientSecret を使えば、アプリケーション内の全データに対して管理者権限でのアクセスができてしまいます。ClientID と ClientSecret は開発者ポータルへのログインパスワードと同等の厳重な管理が必要です。
Kii のサポートに問い合わせる場合は AppID とサーバー設置場所のみお知らせいただければ十分です。
次は...
ログイン画面の処理について説明します。API の使用方法などを見ていきます。
ログイン画面の実装 に移動してください。
より詳しく学びたい方へ
- Android のプロジェクト設定は プッシュ通知の導入手順 をご覧ください。
- セキュリティ にセキュリティの情報をまとめています。AppID を知っていても第三者が攻撃できない点を確認できます。