プログラム拡張のヒント
チュートリアルの最後として、プログラムの拡張のヒントとなる情報をご紹介します。
このチュートリアルでは、定数で定めた 1 人のユーザーに対して、開発者ポータルから手動でプッシュメッセージを送信する方法を使用しました。実際の Web アプリでは、ユーザーの管理方法やプッシュメッセージの送信方法を変更する必要があります。また、Web アプリ起動中以外の状態を考慮する必要があります。ここでは、これらの対処方法を示します。
ユーザーの管理方法
Kii Cloud のプッシュ通知機能では、プッシュメッセージの送信先は必ず Kii Cloud 上のユーザーになります。Web ブラウザーやデバイスそのものではありません。
Kii Cloud でのユーザーはプッシュメッセージの送信先とする以外にも、データ領域の識別などの重要な役割を持っており、事実上、ユーザーなしで Kii Cloud を利用することはできません。背景情報 に示すように、ユーザー管理はあらゆるアプリケーションで必須となります。
実際の Web アプリでユーザーを扱うには、以下のような方法があります。
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ユーザー名、電話番号、メールアドレスとパスワードを組み合わせてユーザーを登録する方法です。ユーザーアカウントの情報は、エンドユーザーが明示的に指定する想定です。
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明示的なユーザー登録なしに Kii Cloud 上にユーザーを作成し、そのアクセストークンによってユーザーを識別する方法です。Web ページに紐付いたユーザーを自動的に作成することができます。
ユーザーについての詳細は、ユーザー登録とログイン をご覧ください。
プッシュメッセージの送信方法
Kii Cloud では、以下の 3 通りの方法でプッシュメッセージを送信できます。
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データを格納している Bucket に変化があったとき、自動的にプッシュ通知が送信されます。
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トピックを購読しているユーザーに対して、プログラムからプッシュメッセージを送信できます。
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アプリ管理者が開発者ポータルから、特定のユーザー 1 人にプッシュメッセージを送信できます。
今回のチュートリアルで使用したのは Direct Push ですが、Push to User を使用するのが最も応用範囲が広い方法です。実際の Web アプリでは、Push to User の利用を前提に、上記のリンク先の情報をご確認ください。
なお、プッシュ通知全体の機能概要については、プッシュ通知 をご覧ください。
Kii Cloud のプッシュ通知機能は、デバイス同士の通知などの用途を想定して設計されています。マーケティング用途など、大量のユーザーに対する一斉送信への応用は、期待した性能が得られないことが予想されるため、おすすめできません。
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