Kii Cloud SDK for Thing によるチューニング
Thing Interaction Framework の機能が実現したいサービス仕様に一致しない場合は、Kii Cloud SDK for Thing を使ってチューニングすることができます。
Kii Cloud SDK for Thing は、モバイル向け機能 で説明した機能に Thing 用の拡張を行ったものです。モバイル向けの機能に加え、以下の機能を利用できます。
Thing の管理
Thing を Kii Cloud 上で管理できます。Thing を Kii Cloud 上に登録した上で、オーナーとしてアクセスできるユーザーやグループとの関係を指定できます。
以下はスマート LED ライトの Thing 管理の例です。ユーザーやグループが Thing のオーナーになれます。グループがオーナーになった場合、グループのメンバー全員が対象の Thing にアクセスできます。
Thing スコープ
Kii Cloud SDK を IoT 向けに使用する場合、Thing スコープを利用できます。これは、モバイル向け機能の スコープとアクセス権 で説明したスコープの概念に対応します。
Thing スコープは Thing に所属します。Thing が検出したデータを Object として保存するなど、Thing ごとのデータを扱うのに適しています。他のスコープと同様、Thing ごとに Bucket を扱うことができます。
Thing のオーナー(ユーザーやグループのメンバー)は、Thing スコープのデータにアクセスできます。ただし、Thing がそのオーナーのデータにアクセスすることはデフォルトで禁止されており、アクセスするには ACL の変更が必要です。
応用例
例えば、Thing のセンサー値の異常をモバイルアプリに伝えるようなシナリオは、現バージョンの Thing Interaction Framework ではサポートされていません。
この機能は、Kii Cloud SDK の プッシュ通知 を利用して実現できます。Thing スコープにトピックを作成し、オーナーのユーザーから講読しておきます。Thing で異常を検出したらそのトピックにメッセージを送信することで、モバイルアプリのユーザーに通知できます。
この機能の詳細は...
Kii Cloud SDK を使った実装方法は、Kii Cloud SDK for Thing によるチューニング で解説しています。