スコープとアクセス権
Bucket はアプリケーションスコープ、グループスコープ、ユーザースコープの 3 つの スコープ で扱うことができます。
アプリケーションスコープ
この Bucket はアプリケーションに所属します。アプリケーション内のすべてのユーザーから共有される、ゲームのハイスコアや設定のデフォルト値のようなデータを扱うのに向いています。
グループスコープ
この Bucket はグループに所属します。掲示板のデータのように、グループ内のユーザーの間で共有されるデータを扱うのに向いています。
ユーザースコープ
この Bucket はユーザーに所属します。個人の所有データや設定情報など、ユーザー個人の持ち物としてデータを扱うのに向いています。
各スコープにはユーザーやグループのインスタンスごとに複数の Bucket を作成でき、さらにその内部には複数の Object を格納できます。
下の例では、ユーザーごとに 2 つの Bucket PhotoData
と ViewSettings
を持っています。例えば、モバイルアプリで 阿田一郎
の画像一覧を表示したい場合、ユーザー 阿田一郎
の、PhotoData
Bucket にある Object を一覧する API を呼び出せば、家族旅行
と 白浜海岸
のデータを取得できます。
Bucket とアクセス権
各スコープの Bucket にアクセスできるかどうかは、ログインしているユーザーによって決まります。
例えば、下の図ではログイン中のユーザー 阿田
さんは、以下のデータにアクセスできます。
自分のユーザースコープの Bucket
所属している
営業部
の Bucketアプリケーションスコープの Bucket
これ以外にアクセスしようとすると、Kii Cloud はエラーを返します。
Bucket や Object は、アクセスできるユーザーをホワイトリストの形で表現した ACL(Access Control List)を持っています。これを設定することでアクセス可否のルールを変更することもできます。
この機能の詳細は...
アクセス権のカスタマイズについての詳細は、アクセス権のカスタマイズ で解説しています。