クライアント SDK の構成

モバイルアプリで利用する場合と IoT で利用する場合で、それぞれ以下のクライアント SDK を利用できます。HTTPS クライアントから REST API を直接呼び出すことで、SDK を使わずに Kii Cloud を利用することもできます。

モバイルアプリ

スマートフォンなどのモバイル端末単体で動くアプリを構築する場合、各プラットフォームに向けて以下の機能別 SDK を利用できます。

Android iOS JavaScript REST
Kii Cloud SDK
  • Kii Cloud SDK

    Kii Cloud の基本機能を提供する SDK です。データの保存や取得、ユーザー管理、グループ管理、アプリケーション分析などの機能を提供します。また、プッシュ通知に必要な機能もこの SDK で提供されます。

    過去に Kii Analytics SDK として提供されていた機能は、Kii Cloud SDK に統合されています。

IoT

IoT ソリューションを構築する場合、Thing をゲートウェイ経由で接続するか、スタンドアローンのデバイスとして直接接続するかによって使用できる SDK が異なります。

スタンドアローンで使用する場合

Thing から Kii Cloud/Thing Interaction Framework に直接接続する場合、モバイルアプリ側と Thing 側でそれぞれ以下の SDK を利用することができます。モバイルアプリと Thing の両方で実装を行うことで、これらを連携したサービスを実現できます。

対象 環境/言語 Thing-IF Kii Cloud 混在 ※1
モバイルアプリ Android Thing-IF SDK for Android Kii Cloud SDK for Android ※2 可能
iOS Thing-IF SDK for iOS Kii Cloud SDK for iOS ※2 可能
JavaSciprt Thing-IF SDK for JavaScript Kii Cloud SDK for JavaScript ※2 可能
REST API REST API(Thing-IF SDK) REST API(Kii Cloud SDK) ※2 可能
Thing C Thing-IF SDK for C Thing SDK Embedded 可能
JavaScript ※3 Kii Cloud SDK for JavaScript ※2
REST API REST API(Thing-IF SDK) /
MQTT 経由での API 実行
REST API(Kii Cloud SDK) ※2 可能

※1 Thing-IF SDK の実装手順で作られたプログラムをベースとして、Kii Cloud SDK の機能を使うことで両方の SDK の機能を混在できます。

※2 モバイルアプリ用の SDK に統合されています。リンク先は IoT 関連の機能ですが、上記の モバイル向け機能 を含むすべての機能を利用できます。

※3 Thing に Node.js をインストールし、Node.js 上で Thing 側のプログラムを動作させる想定です。

ゲートウェイ経由で使用する場合

ゲートウェイを利用する場合、Thing 側では基本的に Thing-IF の機能のみをサポートしています。モバイルアプリも Thing-IF の機能のみを利用する想定です。

モバイルアプリとコンバーターの両方を実装してからゲートウェイを設定することで、これらを連携したサービスを実現できます。

なお、Kii Cloud の機能を利用したい場合、コンバーターから Kii Cloud の REST API を直接呼び出すなどの変則的な対処が必要です。

対象 環境/言語 Thing-IF
モバイルアプリ Android Kii Cloud SDK for Android ※1
iOS Kii Cloud SDK for iOS ※1
JavaSciprt
Thing
(コンバーター)
Go リファレンス実装を参照可能

※1 ユーザー管理などの一部に Kii Cloud SDK を併用する必要があります。モバイル側では Kii Cloud SDK の全機能を利用することもできますが、Thing 側での直接的なサポートはありません。