JavaScript SDK で Thing を実装

JavaScript SDK を使うと、登録済み Thing の視点での操作(登録済み Thing のアクセストークンを用いた機能実行)が行えます。

このページでは、JavaScript SDK を使って Thing 実装を行う方法を説明します。なお、ここでは JavaScript SDK を Node.js で利用するケースを想定します。Node.js での実行 での解説に沿って SDK パッケージのインストールと SDK モジュールの読み込み・初期化が完了している前提でお読みください。

まずは、次のサンプルコードのように ThingContext を取得します。このサンプルコードでは、ベンダーが割り当てた ID "rBnvSPOXBDF9r29GJeGS" とパスワードが "123ABC" で対象となる Thing が登録済みであると仮定しています。

var vendorThingID = "rBnvSPOXBDF9r29GJeGS";
var password = "123ABC";

// Get the thing context.
kii.Kii.authenticateAsThing(vendorThingID, password).then(
  function(thingContext) {
    // The thing has been successfully loaded.
    // You can manipulate the thing as the thing itself
    // using the thing context.
  },
  function(error) {
    // Handle the error.
  }
);

Thing 視点での操作は、取得した ThingContext が提供する以下のメソッドを使って行います。

  • getAuthenticatedThing()

    Thing の KiiThing インスタンスを取得します。インスタンス取得後、必要に応じて refresh メソッドを実行して Kii Cloud より Thing の最新情報を取得してください。

  • bucketWithName()

    指定した名前のアプリケーションスコープ Bucket を参照します。該当する名前の Bucket が存在しない場合は新規作成します。

  • objectWithURI()

    Object URI で指定した Object を参照します。Thing がアクセス権を持つ Object であれば、任意のスコープ内の Object を参照可能です。

  • topicWithName()

    アプリケーションスコープの指定した名前のトピックを参照します。該当する名前のトピックが存在しない場合は新規作成します。

  • listTopics()

    アプリケーションスコープのトピック一覧を取得します。

  • pushInstallation()

    プッシュ通知送信の前準備として、この Thing をプッシュ通知の送信先としてインストールします。

それぞれのメソッドの詳細は JSDoc の解説 をご参照ください。

上記のメソッドは必ず ThingContext 経由で実行してください。ThingContext 経由で実行しなかった場合は、現在ログイン中のユーザーの視点での操作(ユーザーのアクセストークンを用いた機能実行)になります。

データ管理やプッシュ通知などの各機能の使用方法は、Kii Cloud SDK の リファレンスガイド を参照してください。また、Thing の登録や管理などの詳細は、Kii Cloud SDK for Thing の 機能ガイド および リファレンスガイド を参照してください。